腕のしびれが出る日に限って、背中が「水っぽい」…その違和感のつながり


(画像はご利用されるお子様連れのお客様のイメージです。
本文記事とは関係ありません。)

 

 

「右腕を上げると、しびれが強くなることがある」

 

「背中がむくんで重い。水が入っているみたいにボヨンとする」

 

この2つ、別々の悩みに見えて、実は同じ“体の状態”から
起きていることがあります。

 

 

今回は、実際の施術中の会話と反応をもとに、
肩・腕のしびれ/背中のむくみ・重さ/姿勢(猫背・骨盤・肩甲骨)
どう関係しているのかを、できるだけ分かりやすくまとめます。

 


 

「しびれ=腕の問題」と決めつけないほうが良い理由

 

 

しびれは“腕そのもの”に原因がある場合もありますが、
施術現場では次のようなケースがとても多いです。

 

  • 猫背で胸がつぶれ、鎖骨まわりや首?肩の通り道が狭くなっている
  • 肩甲骨が外に流れて、腕を上げるときに余計な圧迫が起きる
  • 骨盤が崩れて背骨の支えが抜け、背中?肩の筋肉が常に働きっぱなし

 

 

今回のお客様も、右腕の挙上でしびれが増悪しやすく、
さらに背中のむくみ・重さが強い状態でした。

 

そこで「腕だけ」ではなく、姿勢の土台(骨盤)と
肩甲骨の位置を含めて確認していきました。

 


 

背中が「ボヨン」とする感覚は、何が起きている?

 

 

お客様の表現で印象的だったのが、背中のむくみを
「水が入っているようにボヨン」と感じること。

 

 

この“水っぽい重さ”が出るとき、
施術者の目線ではこんな状態が重なっていることが多いです。

 

  • 肋骨(胸郭)の動きが小さく、呼吸が浅くなりやすい
  • 鎖骨や胸の動きが制限され、肩まわりの循環が停滞しやすい
  • 背骨ぎわの筋(脊柱の横)が硬く、筋肉と骨が“一体化”して動きが悪い

 

 

つまり、背中のむくみは「背中だけ」の問題ではなく、
胸が開けない/肩甲骨が外れる/呼吸が浅いといった、
日常姿勢の積み重ねが関係していることが多いのです。

 


 

施術でまず確認したのは「腕を上げるテスト」

 

 

施術中は、肩の挙上(バンザイ動作)を繰り返しながら、
しびれや詰まりの変化を細かく確認しました。

 

 

途中でお客様からは、

 

「少し痛い」「しびれが出るけど今は違う感じ」「左にも少し残る」

 

といったリアルなフィードバックがありました。

 

 

ここで大切なのは、しびれの“有無”だけでなく、
質が変わるかを丁寧に見ること。

 

循環が通りはじめると、しびれの出方が軽くなったり、
指の感覚が戻りやすくなる反応が見られます。

 


 

「姿勢をちょっと変えるだけ」で、体感が変わったポイント

 

 

今回、特に変化が出やすかったのが、
立位・座位での“姿勢インプット”です。

 

 

行ったのは、難しいトレーニングではありません。

 

お尻を締める/お腹をへこませる/膝を閉じるという、
土台づくりの基本を短時間で繰り返しました。

 

 

さらに、肩回しで肩甲骨を内側へ寄せて、下へ落とす誘導を行い、
胸郭が広がる感覚も確認。

 

 

その結果、お客様は、

 

  • 「すっきり」「軽い」
  • 「背が高くなった感じ」
  • 「指の感じはさっきよりマシ」

 

 

と、主観的な変化をしっかり体感されました。

 

これは「気のせい」ではなく、
肩甲骨の位置と胸の動きが戻ることで、
圧迫が減り循環が通りやすくなるために
起こる反応として説明できます。

 


 

今回の見立て:しびれを“作りやすい環境”をほどく

 

 

今回のお客様は会話で、
姿勢・肩甲骨・骨盤・循環・むくみという言葉を多く話されていました。

 

次回以降は、次のような方針で進めていきます。

 

次回以降の施術プラン(軸)

  • 骨盤矯正:前後傾を整え、座位で骨盤を立てやすくする
  • 猫背矯正・肩甲骨調整:肩甲骨を内側化+下制へ誘導、鎖骨の可動も回復
  • 背骨ぎわリリース:脊柱傍筋の癒着をはがし、筋と骨の“分離運動性”を戻す
  • 上肢の圧迫軽減:首?胸郭出口周辺をソフトに整え、しびれの出やすさを下げる

 

 

また、座位姿勢の保持には“体幹のスイッチ”が必要になるため、
必要に応じて美脚・体幹活性(大腿内側・骨盤底・腹横筋)
組み合わせる提案も行いました。

 


 

家でのセルフケアは「長く」より「短く何回も」

 

 

お客様も「膝を閉じて座るのは力が要る」と話されていました。

 

だからこそ、完璧を目指すより、短時間で回数を稼ぐのがコツです。

 

1回20秒でOK:姿勢インプット

  • 立位:お尻をキュッ→お腹をスッ→肩をすとん
  • 座位:膝を閉じる(つける)→骨盤を立てる→背骨を上に引く

 

しびれが出そうなときの“逃がし方”

  • 肩回し:肩甲骨を内側に寄せて、下へ落とす意識で
  • 背骨を上に引くストレッチ:首だけで伸びない(胸から上へ)
  • 授乳・スマホ:頭が前に出たら一度リセット(真上支持へ)

 

 

「ずれた時に気持ち悪くなるレベルまでインプットする」

 

この感覚が育つと、再発予防がぐっと楽になります。

 


 

注意:しびれが強い・長引く場合は医療機関へ

 

 

しびれは、圧迫や循環の影響で出ることもありますが、
強い痛みや脱力、感覚低下が続く場合は、
整形外科などでの確認も大切です。

 

そのうえで、日常姿勢と体の土台を整えるケアを
組み合わせると、回復の土台が作りやすくなります。

 


 

まとめ:しびれ対策は「腕」より先に、肩甲骨と骨盤

 

 

腕のしびれが気になると、つい腕だけを揉みたくなります。

 

でも実際は、肩甲骨が外れ、骨盤が崩れ、背中がむくむという流れの中で、
しびれが出やすい“環境”が作られていることがあります。

 

 

「背中がボヨン」「腕を上げるとしびれる」
この2つがセットで出る方は、土台(骨盤)と
肩甲骨の位置から見直してみてください。

 

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